「モリアオガエルは体長4~8cmの緑色または暗緑色のカエルで、池や川のよどみ、用水などの止水上に張り出した樹枝上に産卵する。三重県内では北勢、中勢地域や伊賀地域で生息が確認されている。池ノ谷池は大台町と紀北町の町境付近の標高約400mに位置する約75アールの自然の窪地である。
 モリアオガエルはこの池周辺に多く生息し、毎年6月から7月の産卵期には池畔の樹木に多くの卵塊が見られる。卵塊の数は多い年には1,500以上にのぼるという。このようにモリアオガエルの産卵がまとまって見られる箇所は県内でも貴重である。
 また、池ノ谷周辺には産卵に利用されるケヤキやサワグルミ、ヤブニッケイ、カゴノキ、イロハモミジ、タブなどの樹木があり、付近にはミカエリソウ、マツカゼソウ、レモンエゴマなどの草本もみられる。」

 

三重県教育委員会事務局HP引用